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2018.09.30

下肢静脈瘤と深部静脈血栓症の関係について

今回は深部静脈血栓症について紹介したいと思います。この病気はエコノミークラス症候群という名前でも知られています。どのような病気でどのような関係があるのかをみていきます。

深部静脈血栓症とは

足の深部静脈に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気のことです。
血栓が足から心臓や肺に流れ込んでしまうと、肺動脈に血栓が詰まって肺血栓塞栓症を起こし、呼吸困難やショック状態になるなど命に関わる事態につながるものです。

症状は?

深部静脈に血栓が詰まると足から心臓に向かう血液の流れが悪くなり、足にむくみが現れます。歩くときに痛みを感じることもあります。血栓が肺の血管をつめると呼吸困難からショック状態になります。

原因は?

深部静脈血栓症の原因には以下の要素が関わっています。

・静脈の内壁の損傷
静脈は、手術・怪我・注射・炎症などのきっかけで傷つくことがあります。その場所で血栓が形成されやすくなります。

・血液が固まりやすい状態
血液が凝固してしまう特定の病気や一部の薬の副作用、喫煙、脱水症状などが原因となり、血液が固まりやすい状態にあると発症しやすくなります。ホルモン薬(ピルなど)は血液が固まりやすくなり、要注意です。

・血流の速さの低下
寝たきりの方や何かしらの理由で足が動かせない方など、ふくらはぎの筋肉を使用できない場合には、血流が遅くなります。飛行機や車で長時間同じ姿勢で座っていると足の血液の流れが悪くなり、深部静脈血栓症の原因となります。

下肢静脈瘤との関係は?

下肢静脈瘤があればすぐに深部静脈血栓症を発症するような明確な相関関係があるというわけではありません。しかし下肢静脈瘤は深部静脈血栓症の危険因子のひとつです。下肢静脈瘤は自然には治癒しませんので、気になる方はまずは専門医の受診をお勧めします。

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