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2018.09.24

下肢静脈瘤の悪化を予防する運動療法について

今回は軽度の下肢静脈瘤の場合に、症状の進行を遅らせる運動療法について紹介したいと思います。あくまでも進行を遅らせるもので下肢静脈瘤を治すものではありませんが、知っておくと参考になるかと思います。

下肢静脈瘤と運動の関係

下肢静脈瘤は足の血管(静脈)の病気です。本来の足の静脈の役割は心臓から足に送られて使い終わった汚れた血液を心臓に戻すことです。しかし、静脈の途中にある逆流を防ぐ弁が壊れてしまうことで戻れない血液が溜まり膨れてしまうことで発症します。ふくらはぎの筋肉は第2の心臓と呼ばれています。ふくらはぎの筋肉が収縮することで、足の静脈の血液を送り出すポンプの役割があります。
したがって適度な運動が大事です。

軽症とはどのような症状

一般的にどのような状態を軽症と言うかというと、以下のような網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤が主なものと考えられます。

 

どのような運動が効果的か

下肢静脈瘤の進行を遅らせるのにどのような運動が効果的かについてです。
主にふくらはぎの筋肉を使うイメージで運動をされるとよろしいかと思います。

・毎日20分〜30分程度の早歩き
大きく腕を振って歩くようにしましょう。

・休憩時には足を少し高くする
椅子に足をのせて休むなど、静脈の血液が溜まらないようにするイメージです。

・長時間、同じ姿勢で立ち続けないように足踏みをしたり爪先立ちをする
長時間の立ち仕事などは下肢静脈瘤にはとても良くありません。定期的に休憩を取ることが必要です。また仕事中も足踏みをしたり爪先立ちをして足の筋肉を動かすことを意識してください。

・足を小刻みに揺らす(貧乏ゆすり)
足の筋肉を少しでも動かすために、ジッと座っているよりも小刻みに足を動かした方が効果的です。

きちんと治すためには

上記で紹介した方法は、冒頭でも述べた通り進行を遅らせるための方法です。
きちんと完治させるためには、手術などの治療が必要になりますので、早めにご相談ください。

 

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