今回は胆石の種類についてご紹介したいと思います。胆石や成分によっていくつかの種類に分かれ、形状や色が異なってきます。参考にされてください。
胆石の種類
<コレステロール胆石>
1)総コレステロール石
成分は100%がコレステロールでできています。白〜淡黄色をしていて、胆嚢内に1個できることが多い胆石です。
2)混成石
コレステロールとビリルビンが混ざり合った胆石です。
3)混合石
100%ではないですが、ほぼコレステロールでできた胆石です。淡褐色〜褐色の色をしています。
<色素胆石>
1)黒色石
ビリルビン、カルシウム、リン酸、炭酸などが成分となる胆石です。暗褐色〜黒色をしているのが特徴です。砂状、金平糖状、時に球形、十数個存在することが多いです。
2)ビリルビンカルシウム石
ビリルビンや脂肪酸が主成分となる胆石です。銅やマンガンなどとも結合しています。褐色〜暗褐色をしています。
<まれな胆石>
1)炭酸カルシウム石
主に炭酸カルシウムを成分とした胆石です。白色〜淡褐色をしています。
2)脂肪酸カルシウム石
パルミチン酸が主成分の胆石です。白色〜淡褐色をしています。
3)他の混合石
コレステロール及び無機成分を主な成分になります。
4)その他の胆石
上記に属さないものになります。
これらの胆石の種類によって、できる原因が異なるものがあります。
コレステロール結石は名前の通り、コレステロールが原因となる結石です。高エネルギー、高コレステロールの食事を続けていると、胆汁の中のコレステロールの量が増加し、溶け残ったコレステロールが結晶化して石になります。
また、逆に日々の食事の栄養価が低すぎても胆石ができます。
低栄養や低タンパク質の状態が続くとビリルビンがカルシウムと結合しやすい物質へと化学変化を起こし「ビリルビンカルシウム」という結晶を作ります。
できるだけ偏りのない食生活を送ることが胆石予防の第一歩かと考えます。