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2018.07.21

胆石症の再発について。治療方法での違いや再発の原因や予防は?

今回は胆石症の再発について紹介したいと思います。治療方法によって再発の可能性は異なります。
また、できるだけ再発しないようにするために気をつける点などをご説明します。

胆石症の治療方法の種類

胆石症の治療方法は、大きく内科的治療と外科的治療に分かれます。

 

■主な内科的治療
(1)胆石溶解療法
胆石溶解剤という薬を使用してコレステロール結石を溶解する方法です。手術をしないで済むため身体への大きな負担や入院の必要がありません。
反面、治療期間は半年〜数年かかる場合があること、胆石が完全に消滅しない場合もあり、再発リスクがあるとされています。
再発は1年で17%、3年で40%もあるという報告があります。

 

(2)体外衝撃波(ESWL)
体外衝撃波結石破砕術とは体の外から衝撃波をあてて、結石を粉々に砕き体の外へ流し出す治療方法です。1回の治療で結石がなくなる場合もありますが、複数回の治療が必要になる場合があります。
体に傷がつかず、治療期間も短く済みます。胆石が完全になくなる確率はおよそ50%程度と言われており、再発率は1年で20%、5年で40%程度といわれています。


■外科的治療
(1)開腹胆のう摘出術
お腹を開けて手術をする開腹手術です。

 

(2)腹腔鏡下胆のう摘出術
従来の開腹手術に比べ、身体への負担は軽く、手術創が小さい分術後も早期回復が見込めます。
切開する範囲も小さくなります。胆石をつくる胆のうを摘出しますので根本的な治療です。胆のう結石の再発はありませんが、ごく稀に残った胆管に石が再発することがあります。

 

胆石症の再発の原因や予防方法は?

胆石症の再発を予防する方法として最善なことは生活習慣を見直すことです。
以下のような点に注意してみましょう。

 

・脂肪の多い食品の摂りすぎ(肥満)
・大量のアルコールの摂取
・過剰なストレス
・乱れた生活リズム
・日常的な運動不足

 

特に食事に関しては、脂質に気をつけるだけではなく、食事の時間が不規則にならないよう気をつけましょう。食事の間隔が大きくあくと、胆のう内の胆汁の濃度が濃くなります。過度に胆汁が濃縮されるとコレステロールの溶解が不十分になり胆石ができる原因になる場合があります。
ダイエットなどを意識されている方は注意をされてください。

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