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2017.02.28

下肢静脈瘤を放置するとどうなるのか?

今回は下肢静脈瘤を放置した場合にどのように悪化していくのかを説明したいと思います。
下肢静脈瘤とは血液が足先から心臓に戻る際に逆流しないように逆流防止弁が血管に付いていますが、それが機能しなくなることで血液が逆流し下肢に溜まってしまう病気です。

下肢に溜まってしまう血液は「静脈」です。

血液には動脈血と静脈血と二種類あります。下肢静脈瘤で足に停滞する血液は静脈です。
静脈は全身に酸素を供給した後の、二酸化炭素を多く含んだ血液です。
動脈血に比べると黒ずんだ赤色をしています。

コブができるようになります。

逆流防止弁が壊れると血液がどんどん溜まっていき、血管への圧力が増加していきます。そうなると血管が膨らみはじめ、これがコブとして見られるようになります。
この状態で放置すると血液の停滞が進みコブが大きくなっていきます。

その後、色素沈着が見られるようになります。

血管はどこまでも膨らむわけではなく、ある程度膨らむと血管の小さな穴から血液が漏れ出します。
それが皮下脂肪に沈着し、鉄分の成分があるためサビのような色がつきます。
これが色素沈着です。
また、溜まっている血液は酸素が少ない静脈血のため、下肢が酸欠状態になり、疲れやだるさをより感じるようになります。

酸欠が進むと足が黒く硬くなります。

より酸欠が進んでいくと血液の鉄分が固まり皮膚脂肪硬化症という病気になる可能性があります。
皮膚が黒く硬くなり、徐々に範囲も広がっていきます。
触っただけでも痛みを生ずるようになり、歩くこともままならず寝たきりになってしまったり、これが原因で感染症を引き起こすような場合には、さらに重篤化することもあります。

早期に検査を行いましょう。

足の血管のボコボコが気になったら放置せずに早めに検査を受けることをオススメします。
血管がボコボコしている状態の症状であれば、レーザー治療で短時間できれいに治療することができるからです。

 

立ち仕事が多い方や妊娠の影響などでどなたにも発症する可能性のある下肢静脈瘤ですので、安心してお気軽にご相談ください。

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