手掌多汗症ははっきりとした原因が分かっていない病気ですが、自律神経の異常や他の病気が原因となって発症する可能性があるといわれています。 その中でも、多くの方が悩んでおられる病気である「更年期障害」との関係について紹介したいと思います。
更年期障害とは
一般的に「更年期」とは、閉経を挟んだ前後の約10年間の期間を指しており、日本の女性でいうと45歳〜55歳が更年期といわれる期間です。
この期間には、身体の不調が起きやすく以下のようなものがあげられます。
・身体がだるく疲れやすい
・たちくらみやのぼせ、ほてり感がある
・手足の冷え、しびれ、痛み
・腰痛や肩こりなど身体の痛み
・耳鳴り
・動悸
・身体のかゆみ
・頭痛やめまい
・常にイライラする
・よくわからない不安感
・不眠
このような症状が起こるのは、身体の機能を調節している自律神経の乱れが主な要因になっています。
そしてその自律神経の乱れによって、手汗やその他の部位の多汗症が発症する可能性があるということです。
更年期障害は若い人にも該当します
最近では、30代〜40代半ばの方でも更年期障害になる方が急増しています。 これを「若年性更年期障害」と一般的には呼んでいます。 原因として考えられるのは、仕事などのストレスや過度なダイエット、不規則な生活、偏った食事などがあげられます。 更年期障害と同じような症状が見られるようになります。
更年期障害は女性だけの病気ではありません
更年期障害は女性特有の病気というイメージが強かったですが、最近では男性の更年期障害も注目を浴び、テレビなどでも紹介されるようになっています。
男性の更年期障害は、男性ホルモンの減少が影響しており、加齢とともに男性ホルモンが減少することで、集中力ややる気の減退、うつ症状、性力減退、身体の痛み、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇などの症状があらわれます。 その中で、突然の発汗などの症状も発症するとされています。
このように、更年期障害は手汗やその他の多汗症の原因になる可能性のある病気であり、中高年の女性だけではなく、若い女性や男性まで関係のある病気になってきています。
ご自身の身体のことで少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。